「それより、お昼食べに行こう」
わたしが話の内容を変えて、帝を連れていくために腕を掴むと、空いていたはずのもう一本の腕が他の人に掴まれていた。
「ねぇ、みかちゃん。久しぶりに会ったんだしエリ達と一緒にご飯食べよ?」
そう言って、可愛い顔で帝を見つめる。
「ごめん、今は圭衣が優先」
帝がエリに掴まれていた腕をスパッと離す。
「行くよ、先輩」
そうして、荷物が置いてある昨日と同じ場所にわたし連れていく。
「それで、どうしたの?何かあった?」
その場所のソファに座った途端、そう聞かれる。
「どうもしないけど」
「嘘。さっきから目が合いませんけど」
帝に誤魔化しは効かないようで、諦めて白状することにした。


