日本人離れした綺麗な金髪に、黄色の瞳、身長は平均くらいで、こんなに目立つ容姿なのに、1度も見かけたことがない子だった。
「穂高、あの子だれ?」
「俺らのアメリカの友達」
「……そっか」
その時、わたしは本当に帝のことを全然知らないんだと思った。
全部を話す必要はないと思うけれど、何か悔しい気持ちになってしまう。
「あ!先輩!」
わたしを見つけたのか、帝が走ってこっちによってくる。
「先輩、ちゃんと俺の事見てた?……先輩?どうしてそんな悲しそうな顔してるの?」
そう言って、手のひらでわたしの頬を触ってくる。
「ううん。なんでもない」
笑えるような心境ではなかったけど、作り笑いをしてそう言う。
これは全部自分の勝手な気持ちだから、帝にバレてはいけない。


