後悔しないために

居間に行くと、ソファに座り、ワインの入ったグラスを傾けながら、テレビを見ているお父さんを見付けた。

「お父さん」

とお母さんが呼ぶと、こちらを表情を変えずに振り返った。

「ただいま、この人は彼氏の碧山くん。」

と、理菜がお母さんのときと同じように俺を紹介した。

「はじめまして、碧山春と言います。」

と、今度は緊張した様子であいさつをしてみた。