キサラと目が合い、ノーマンはニコリと頑張って微笑んでみせる。しかし、キサラはノーマンに目を止めることなく開けたままになっている障子を見つめた。その目はどこか愛おしげで、ノーマンも障子の向こうを見つめる。
すると、花柄の水色の色打掛を着た可愛らしい雰囲気の女性が少し恥ずかしそうに「失礼致します」と言い入ってくる。服装などから見て、キサラの従者ではないだろう。しかし、姉妹にしては顔が全然似ていない。
「紹介させてもらうよ、あたしの妻のルリだ」
キサラの放った言葉に、ノーマンはポカンとしてしまう。従者たちも驚いていた。同性婚を認めている国は少ない。白樹国が同性婚を認めているなど、知らなかったからだ。
「この国は同性婚が認められているし、三人の人間と婚姻関係になっていいと定められている。だから、こうして婚約ができるんだ」
姫らしくない口調でキサラはルリを愛おしげに見ながら話す。キサラの目にノーマンは映っていない。そのことがノーマンにとって苦しかった。
すると、花柄の水色の色打掛を着た可愛らしい雰囲気の女性が少し恥ずかしそうに「失礼致します」と言い入ってくる。服装などから見て、キサラの従者ではないだろう。しかし、姉妹にしては顔が全然似ていない。
「紹介させてもらうよ、あたしの妻のルリだ」
キサラの放った言葉に、ノーマンはポカンとしてしまう。従者たちも驚いていた。同性婚を認めている国は少ない。白樹国が同性婚を認めているなど、知らなかったからだ。
「この国は同性婚が認められているし、三人の人間と婚姻関係になっていいと定められている。だから、こうして婚約ができるんだ」
姫らしくない口調でキサラはルリを愛おしげに見ながら話す。キサラの目にノーマンは映っていない。そのことがノーマンにとって苦しかった。


