僕の婚約者〜気高き戦乙女〜

「ノーマン様、キサラ様、ルリ様、そろそろ消灯の時間が迫っております。お部屋にお戻りになった方がよろしいです」

ノーマンの従者が時計を見て言い、ルリが「もうそんな時間なのですね」と驚いていた。ノーマンも驚いている。先ほどまでキサラに触れ、踊っていたのだから……。

「明日も授業があるし、早く風呂に入って眠ろう」

キサラはそう言い、ルリを連れてパーティーホールを出ようとした。その時、足がピタリと止まる。

「キサラ様?」

ノーマンが訊ねると、キサラは「静かに!」と命ずる。その声はとても緊張していた。キサラは従者たちに「ノーマンとルリを頼む」と言い、自身はパーティーホールのドアに手をかける。

刹那、パーティーホールのドアが開きノーマンは驚いた。武装し、銃を手にした黒ずくめの人物が数人立っている。

「やはり暗殺者か!」

キサラはそう言った後、暗殺者たちが銃を発砲する前に暗殺者たちを攻撃する。その素早い動きに誰もついていけず、ポカンとしていた。