僕の婚約者〜気高き戦乙女〜

「キサラ姫って、ルリ姫の護衛みたいだよな。他の国のお姫様たちからは「騎士姫」って呼ばれてるし……」

通常、王族や貴族のそばには常に誰かがそばにいる。身支度から授業の準備全てをしてくれるのだが、キサラとルリは自分で身支度や授業の準備をし、護衛もなしに廊下を堂々と歩く。王族や貴族の世界では見られない光景のため、驚きの目を向けられるのだが、二人は全く気にしていない。

キサラはルリと一緒に授業に出て、ルリのわからないところを教えているらしい。そして、ルリが襲われたりしないように自分が前に立ってドアを開けたり、毒物が仕込まれていないか食事や配られたもののチェックをする。姫が命を賭けるなど、前代未聞だろう。

「ルリ様を護っているってだけでも驚きなのにさ、他の国の姫の従者が転びそうになったら体を素早く支えたり、従者が落としそうになった紅茶の入ったポットをキャッチしたり、すごいよなぁ〜。さすが世界一強い国のお姫様って感じがして」