「あたしは悪いけど、あんたや護衛に護られるほど弱くないのよ。だからこの体は傷だらけなの」
それはきっと、ルリの話していた武術の鍛錬によるものだろう。だからこそ、他国のこの学園に護衛もなしに来れるのだ。しかしーーー。
キサラの顔が一瞬赤く染まる。ノーマンがしっかりと手を握ったからだ。
「僕は好きですよ?誰かを護るために、強くなるために傷だらけになった手や体。あなたが誰よりも優しい証拠ですから」
キサラに軽く足を踏まれたが、ノーマンは全然気にしていない。むしろ、婚約者と手をつないで歩けていることが嬉しかった。
そして今日から、学園での生活が始まる……。
ゲンマ学園での生活が始まって数日。学園内では、キサラとルリは注目を集める人物となっていた。二人の話は、婚約者であるノーマンの耳にも入ってくる。
「ノーマン、お前ってキサラ姫の婚約者なんだろ?」
ノーマンが部屋で読書をしていると、隣国の仲のいい王子が部屋に遊びに来てくれた。授業のことが話題に上がった時、王子が言ったのだ。
それはきっと、ルリの話していた武術の鍛錬によるものだろう。だからこそ、他国のこの学園に護衛もなしに来れるのだ。しかしーーー。
キサラの顔が一瞬赤く染まる。ノーマンがしっかりと手を握ったからだ。
「僕は好きですよ?誰かを護るために、強くなるために傷だらけになった手や体。あなたが誰よりも優しい証拠ですから」
キサラに軽く足を踏まれたが、ノーマンは全然気にしていない。むしろ、婚約者と手をつないで歩けていることが嬉しかった。
そして今日から、学園での生活が始まる……。
ゲンマ学園での生活が始まって数日。学園内では、キサラとルリは注目を集める人物となっていた。二人の話は、婚約者であるノーマンの耳にも入ってくる。
「ノーマン、お前ってキサラ姫の婚約者なんだろ?」
ノーマンが部屋で読書をしていると、隣国の仲のいい王子が部屋に遊びに来てくれた。授業のことが話題に上がった時、王子が言ったのだ。


