僕の婚約者〜気高き戦乙女〜

キサラのことは、幼なじみであり妻であるルリが一番よく知っている。ルリに協力してもらえれば、キサラが少しでもこちらを見てくれるかもしれない。ノーマンは嬉しくなり、ルリに握られている手をギュッと握り返した。

「ありがとうございます、ルリ様!ぜひ僕に力を貸してください。お願いします」

この恋を、ただの片想いで終わらせてしまいたくない。愛のない結婚生活にしたくない。その一心で、ノーマンはルリを見つめる。

「はい、喜んで協力致します」

ノーマンはルリからキサラの好きなもの、あまり得意ではないことなどを教えてもらい、作戦を立てていく。恋とは一種の戦争だ。

(この想いを絶対に伝えるんだ……!)

ノーマンは従者を呼び、キサラへ贈るプレゼントを用意させる。そして、キサラの笑顔を思い浮かべて胸を高鳴らせた。



王族、貴族だけが通うことを許されるゲンマ学園には、ノーマンとキサラとルリは別々に行くことになった。

ゲンマ学園に入学する前に、ノーマンは一旦レグルス王国に戻り、父親たちに挨拶をすることになったからだ。