「マジかよ……?」

「……驚きましたね」

 シンとルイは、驚き過ぎてポカーンとしていたが
私は、嬉しそうに夜空を眺めていた。
 そうだよね。妖精が居るのだからサンタさんが居てもおかしくないわよね。

 ありがとう……サンタさん。
居間に戻るとサンタさんからのプレゼントの中身を開けた。

 するとキラ君と同じゲームのソフトが入っていた。
ゲームの種類は、それぞれ違うけど……。
 えっ?私の家は、ゲーム機がないのに?
しかも、このゲームのやつは、キラ君が見ていたやつだ。
それで、買おうとしたけどお金が足りなかったやつ。
 するとシンは、それを見てあっと声をあげた。

「びっくりした……どうしたの?」

「あ、悪い。いや……ってかマジかよ?」

 シンは、驚いたまま居間から出て行く。
どうしたのだろう?と首を傾げていたら、慌てて戻ってきた。
 プレゼントの大きな箱を抱えて。
えっ?プレゼント……?

 そうしたらシンは、プレゼントの包みをビリビリと破ってしまった。
 あっ……せっかくのプレゼントが!?
しかし、そのプレゼントの中身は、ゲーム機の本体だった。

 まさかの偶然の一致だった。
すごーい。これでゲームが出来る!!

「すごーい。どうしたの?それ……」

「えっ?あ、いや……たまたま欲しくて買ったんだ。
皆でやろうと思って……そうしたら重なって」

 たまたま欲しくて……?
その割には、包みがプレゼント用だけど?
 でも、そのお陰で全部揃ったことになる。
理由がどうあれ嬉しいことだ。