泣き顔フライデーナイト



無視だ、無視。


私にだってペースっていうものがあるのっ。


ぷいっと顔を逸らす私に、桂木は「あはは」と笑う。


笑って、それから、





「憂」





また、私の名前を呼ぶ。




「呼んでよ、匡って」




もう、本当に、ムカつく。


余裕そうな顔。

カッコいい、とか思ってしまった自分に心の中でため息をついた。




「……匡」




名前を呼ぶと、奴は満足そうに笑った。




「本当に、可愛いね、憂は」