泣き顔フライデーナイト



でも、



「憂」



と、私の名前を呼ぶその声が優しくて。

ピクッと肩が揺れた。


名前を呼ばれただけなのに、心臓がうるさくて、

そして嬉しくてたまらない。




「こっち向いて」

「ぅ、」

「憂?」




ずるい。

この男、私の反応を見て面白がっている。


やっぱりムカつく。



恐る恐る、顔を上げる。




「っ、ん」




その瞬間、

下から掬い上げるように、キスをされた。


頭が真っ白になる。


唇、鼻、瞼。

色々なところにキスを落として、桂木は私と目を合わせた。