泣き顔フライデーナイト



桂木に向き直って、ジッと彼を見た。


黒髪じゃないし、爽やかに笑わない。
人のこと煽るし、たまに口が悪い。

ほんと、私の好みじゃない。


好みじゃない、けど。




「桂木が……好き、です……」




俯き、小さな声でそう言うと笑い声が聞こえた。


は、恥ずかし過ぎる。

ハッ、ていうか!桂木の気持ちはどうなの……?


私ばっかり、なんだか不公平だ。




「アンタの名前、教えてよ」




そんなことを考えていると、桂木にそう聞かれた。

な、名前?



「み、宮川ですけど」

「下の名前は」

「……憂」


「ふぅん」



俯いているから、桂木の表情は分からない。