「私の名前も知らないくせに。適当なこと言わないで」 そう言ってぷいっとそっぽを向く。 「なびかないねぇ」 あはは、と奴はまた笑った。 そのネームプレートには"桂木"の文字。 奴の苗字と、同い年であるということ。 そして、毎週金曜日の夜にこのコンビニでアルバイトをしていることしか知らない。 私と桂木は、それだけの関係性。