泣き顔フライデーナイト



彼女がいる男に告白なんて出来ないでしょうがっ。



私の言葉に、「あぁ」と思い出したように桂木はスマホを取り出した。

慣れたように指をスクロールして、その画面を私に見せる。


そこには1枚の写真があった。

桂木と、昨日一緒にいた女子がソファでうたた寝している写真だった。


な、なに?



「惚気?」

「はは、違うよ」



桂木は、また指をスクロールさせる。

次に見せてくれたのは、小さな男の子と女の子の写真だった。

色違いの服を着て、手を繋いでいる。




「昨日一緒にいた女ってのは、妹だから」

「え」

「桂木はるっていうの。俺の一個下」

「……えぇっ」



つまり、それじゃあ、私は勘違いを……