一歩、また一歩私に近づく。
また後ろに下がろうと思ったけど、桂木が真っ直ぐに私を見つめるから、体が動かなかった。
「それってつまり、俺のことが好きってことなんじゃないの?」
違う?と、余裕な顔。
比べて私は、恥ずかしさで全身が熱くてしょうがない。
桂木の顔を見ていられなくて、私はパッと目を逸らした。
「……ち、がく、ないです……」
観念したように呟くと、奴はクツクツ笑い声をたてる。
「じゃあ、そう言わないと」
ニコニコ、ヘラヘラ。
な、なんかとてもムカついてきた……。
キッと桂木を睨む。
「き、昨日の子が誰だったのか!まだ聞いてないっ」

