泣き顔フライデーナイト



ムカつく奴で、ヘラヘラ笑ってて、

たまに口が悪くて、



『俺がいて良かったね』



きっと、優しい。



そんな桂木に、いつの間にか絆されていた。

好きになってしまった。



カゴを持って、レジへと向かう。



そうだ、私は毎週金曜日、男子に告白をし続けて、
振られてばかりだったじゃない。


今さら、桂木に振られたところで、何とも思わない。


だから……



「いらっしゃいませー」



奥から出てきた桂木は、私を見るなり一瞬驚いて、あはは、とすぐに笑った。



「最近、金曜日に来なくなったから彼氏出来たのかと思った」



カゴの中に入ってある商品のバーコードを、ピ、ピと読み取っていく。