泣き顔フライデーナイト



「上の棚にある新商品のスナック、美味しいよ」



店員の声にピタッと動きを止めた。

それから「ふん」と鼻を鳴らす。



ドサっとレジにカゴを置くと、店員はまたクスクスと笑った。



「またこんなに買って……先週に引き続き今日もお菓子パーティーですか?」



わざとらしく敬語なんか使っちゃって。



「って、俺が言ったスナック入ってないじゃん。忘れてるよ」

「誰がアンタの言うことなんか聞くもんですか」

「はーん、可愛くないねぇ」



そんなことを言いながらピ、ピと慣れたようにバーコードを読み取っていく。



「そんなだから振られるんじゃないのー?」



1485円でーす、とそう続ける店員。