学校から電車で40分、
さらに駅から家まで歩いて徒歩15分。
家から1番近いコンビニまで徒歩5分。
住宅街に囲まれた中でポツンと存在しているこのコンビニに、
金曜日の放課後、私は必ず訪れる。
スマホの時計を確認すると、夜の6時になっていた。
『好きです、付き合ってくださいっ』
『気持ちはありがたいんだけど……』
ガーッと音を立てて自動ドアが開く。
その音に反応して、レジにいたある店員は私の方を見た。
頬を膨らませてぶすっとしている私を見て、
「あはは」なんて可笑しそうに笑う。
「はは、アンタまた振られてやがんの」
「うるさいなぁ、ほっといてよっ」
レジの前を通って、お菓子コーナーへ。
チョコレートにグミ、ポテトチップスをカゴの中へ入れていく。