桂木に支えられるようにして、やっと着いた駅のベンチに腰を下ろす。
「だから言ったじゃん、向いてないって」
「……ん」
返す言葉が見つからない。
少し、甘く見ていた。
「俺がいて良かったね」
そう言って、私の頭を優しく撫でる。
なんだか小さい子供を相手にしているかのような対応に、ムカついてくる。
桂木の手を振り払って、奴を見た。
「なんで、アンタここにいるの」
私の質問に、桂木は「はは」と笑った。
「さぁ?」と、
「今日はバイトがなかったからかな」と。
「……意味分かんないし」
本当、意味分かんない。
人のこと煽るし、口悪いし。
でも──

