荷物を持って私の腕を引っ張る。
部屋から出て、廊下を歩く。
──おまけに、強引で少し怖い。
「えっ、あの、どこに?」
「2人きりになれるところだって。大丈夫、誰も来ない穴場知ってるから」
あ、穴場って……
「外ですることになっちゃうけど、いいよね?」
「は、はぁ?」
ちょ、ちょっと待って。
お店の外に出ても、この人の足は止まらない。
キツく香る香水の匂いにむせそうになる。
「やっ、あの!私帰るので!」
ググッと何とか踏み止まった。
「何だよ、それ。欲求不満なんだろ?」
面倒くさそうにため息をつく男子。
それから「まぁいいや」と呟いて私に構わず歩き出す。

