「何でアンタに教えなきゃいけ──「いいから、どこの男?」
私の言葉を遮って、そう聞いてくる。
な、何なの。
いつもはヘラヘラしてるくせに、何で急にそんな不機嫌な顔するの。
仕方なく相手の高校を教えると、またため息をつかれた。
「ガラ悪いってよく聞くとこだけど、アンタ大丈夫なの?」
「だ、大丈夫に決まってるじゃん」
これ以上桂木に文句を言われたくなくて、
外へ出ようと足を踏み出す。
「それじゃあね」と、最後にそう言うと、
「っわ、な、なに……!」
パシッと、いきなり、腕を掴まれた。
「まだ、話は終わってないでしょ」
そう言ってニコッと笑う。

