泣き顔フライデーナイト



「何でアンタに教えなきゃいけ──「いいから、どこの男?」



私の言葉を遮って、そう聞いてくる。


な、何なの。

いつもはヘラヘラしてるくせに、何で急にそんな不機嫌な顔するの。



仕方なく相手の高校を教えると、またため息をつかれた。



「ガラ悪いってよく聞くとこだけど、アンタ大丈夫なの?」

「だ、大丈夫に決まってるじゃん」



これ以上桂木に文句を言われたくなくて、
外へ出ようと足を踏み出す。


「それじゃあね」と、最後にそう言うと、




「っわ、な、なに……!」




パシッと、いきなり、腕を掴まれた。



「まだ、話は終わってないでしょ」



そう言ってニコッと笑う。