桂木に教えてあげる義理もないけど……まぁいっか。
「明日合コンに行くの。他校の男子連れてくるからって、誘われて」
この前、教室に来た隣のクラスの女子数人に、ご指名を受けたんだ。
『一緒に行く予定だった子が行けなくなっちゃってさ』
『あと1人、参加してくれる人探してんのよ』
と、事情を聞いて。
『毎週男に告ってるんでしょ?彼氏欲しいならうちらと合コン行こうよ』
と、誘われた。
亜子には止められたけど、出会いが広がるならそれもそれでアリかなと思った。
「……合コン、ねぇ……」
はぁーー、と長いため息をつく桂木は、ジトっとなぜか私のことを睨む。
「相手、どこの学校の男?」