「てっきり水曜日も告白デーにしたのかと思った」
ジロっと奴を睨む。
なんでアンタはいつもそう……っまぁ、いいけどね!
「アンタの言う告白デーってやつももう終わりだから」
その言葉に、ピタッと桂木の動きが止まる。
不思議に思って首を傾げると、奴はハッとして、いつもの笑顔を浮かべた。
「なんでー……ついに彼氏できた?」
表示された金額を見て、財布からお金を取り出す。
彼氏ができた、というか……
「彼氏ができる予定っていうか」
ビニール袋を断って、商品を手に取った。
「はは、どういう意味?」
私以外のお客がいない店内には、今流行りの音楽が小さく流れている。