その言葉に、私はあのコンビニ店員の顔を思い浮かべた。


変な男といえば、あの桂木しか思いつかない。

私は桂木のことが好きではないし……だから、まぁ大丈夫だ。



ガラッ──



その瞬間、教室の扉が少し大きな音をたてて開いた。

キョロキョロと扉から顔を覗かせて、誰かを探しているのは、隣のクラスの女子数人。



素行不良……は言い過ぎかもしれないけど、髪色やメイク、スカート丈のことで生活指導の先生に怒られているところをよく見かける。


そんな彼女達とパチっと目が合った。




「宮川(ミヤガワ)さん」



と、私の名前を呼んで教室の中に入ってくる。

机の周りを囲まれて、私も亜子もごくりと唾を飲み込んだ。




「ねぇ、合コン行かない?」


「は、はい……?」