(LINEでの会話)
『行ってもいい?』
『おう!鍵空いてる勝手に入って』
『分かった(^-^)/』

毎日のように同じ会話をして
私は先輩の家に行く

部屋に入ると
「おう!なんか食うか?」といつもご飯を作ってくれる
ご飯を食べ終わったら一緒にゲームをしたり
テレビを見たりまるで兄弟のようにふざけ合い私の母が眠りにつくまでの間を過ごす。

私と先輩が出会ったのは小学3年生の頃
4年生との合同授業の時だった
自分たちの住んでる地域のことを紹介する授業で私と先輩は家が近かったことから同じ班だった。
私たちの班はインタビューをして実際に住む地域の人たちの声をまとめることになった。
2人1組になって役割が分担された。
私は先輩と一緒だった。
先輩は明るくて気さくでとても話しやすい人だった。
人と話すのが苦手な私だったけど先輩となら話すことができた。

途中、トラブルもあったが何とか私たちの班は授業内に終わらせることが出来た。

(今日で先輩と話せなくなるなー)
そんなことを考えていたら授業が終わり帰る時間になっていた。

(今日もあの家に帰るのか。)
私は家が嫌いだ。
家と言うより母のことが嫌いだ。
仕事から帰ると母はその日のストレスを私にぶつけるかのように私を殴り、蹴る。
そんな母がいる家に私は帰りたくなかった。

(いつも通り公園で時間潰すか。)
私は家から少し離れた公園で母が寝るまでをすごしていた。
今思えばよく補導されなかったと不思議に思っている。