「結愛、そのまま呼吸してて」


しばらく沈黙が流れる


「、、ん


結愛ほんとに体力なくなったな

仕方ないけど

心臓の方はまあ、悪くはないから


落ち着いたらあと1分だけ頑張れ」


結愛「はい、!」



再び機械にスイッチを入れ吸入を始める




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結愛「ハアハァ、、」



椅子に座っているのも辛そうなほど
結愛はぐったりとしていた



結愛の頭を雑に撫で
そのまま横抱きにして奥の診察室に連れていく



横抱きにするといつも結愛は恥ずかしがるのだが、今日は抵抗する余裕もないのか
俺の胸に頭を預け、肩で呼吸している



(こんな小さい、細い身体で、しんどいよな)


そっとベットに下ろす



「…落ち着くまで少し休んでろ」



乱れた髪を手ぐしで整えてやり
俺もベットの端に腰掛けた


結愛「…はぁ、、


ごめんなさい、いつもこんなんじゃないんですけど……」


「な?走ったこと後悔しただろ?

これで懲りるんだな」


はい、と申し訳なさそうに
小さな返事が聞こえた