なんか、走ったの久しぶりかも。


そりゃそうだよね
ほんとは走っちゃダメなんだもん

走ると龍太さんに怒られるから車に近づいてからは息を整えるために歩いた


(ほんとに、体力なくなったなぁ、、

ちょっと走っただけで息が上がっちゃうなんて、、、)



「ケホッケホッ、、、

ヒュー、、ケホッケホッ」



自分の咳でほんとに自分が走るべきじゃないことを改めて感じる


(それに、、)


自分の心臓に手をやる
少し走っただけなのにバクバクとうるさい


耳が熱くなって来たので、必死に呼吸を整えた。


咳もなんとか収まったけど、
ことあとがシンプルに怖い、、、。


(私、吸入苦手なんだよなぁ、、)



校門から少し離れた龍太さんの車を見つけ駆け寄り
「コンコン」と助手席の窓をノックすると、

助手席のドアを龍太さんが中から開けてくれた



龍太「おかえり、結愛」


「ただいま戻りました龍太さん

お迎えありがとうございます」



少しだけ慣れた助手席に乗り込む


(何回乗っても思うけど、いい匂い、、)



龍太「体調は?」


「元気です!」


(だから吸入は、、、)