濃度を少し高くした酸素マスクを結愛の青白い顔に括り付ける




状態を聴くと胸が少し苦しいらしい



結愛のことだ、少し所ではないことは手に取るようにわかった




(薬が早く効けばいいが……)




あと俺には背中をさすってやることぐらいしか出来なかった




(情けないな、結愛が苦しんでてやれることはこれくらいか………)



熱の高さにパニックになっている状態であるが、薬の併用の問題から解熱剤を投与できない



無理に飲ませても吐き気ので症状が出てもっときつくなる



外から無理やりにでも熱を下げるしかない。




冷凍庫からアイスノンをいくつか持ってくると、血管が集まる部分にあてた




俺には体温の上昇を抑えることに集中するしかなかった





大してできることがないのがもどかしく、結愛を見てるのも辛い






傍にいてやりたいが、今日だけはそのわがままは通用しない





悔しいが遥太を頼る他がない。





病院に連れていこうとしたが、連絡するとどうやら遥太は休みのようで事情を察してかこっちに来てくれるという




遥太が来て困らないように看病に必要なものを一通り用意して遥太の到着を待った