結愛「……はい……」 いつも以上に覇気のない声だった それはまるで消えてしまいそうなほど。 本人は寝ていた、と言って声に覇気がないことを誤魔化しているようだが 結愛の嘘はすぐに分かる。 結愛はいつも気を張っているから、しんどそうな声はそうそう出さない つまり、彼女にはそれだけの気力がないと言うことだ