目を開けるのもどうしようもないくらいしんどくて目を瞑っていると腕にチクリと痛みが走る
どうやら点滴を刺したようだ。
口元に酸素マスクをつけてもらうとかなり呼吸が楽になった
龍太「だんだん効いてくるから、ゆっくり呼吸して」
私の指に例の洗濯バサミのようなものをつけ、背中をさすってくれる
それだけですごく楽になる
龍太さんので手はまるで魔法のようにわたしから苦しさを取っていく
龍太「心臓は?違和感あったり痛かったりするか?」
私は余った力で何とか首を振る
「……胸が……ちょっと………だけ………」
龍太「薬さえ効けば楽になるから
ちょっと待ってろよ」
駆け足で私の部屋を出ていくと、すぐに何かを持って戻ってきてくれた
龍太「これで身体冷やそう、結愛の身体熱すぎるから
熱冷ましの薬は今入れられないからこれでしばらく我慢だ」
「……あり…がとう…ございます………」
龍太さんは私の背中を擦りながら携帯でどこかに連絡をし始めた

