「……大丈…夫…です」
声に覇気が出せなくて自分でも説得力がないのが分かる
龍太「そんな声で大丈夫って言われても信用ならん
すぐ行くから、電話繋げたままにしておけ」
すぐに行くって…
龍太さん仕事中でしょ、しかもお家に帰れないくらい忙しい
そんな人に来てもらうのが本当に申し訳ない
「……ほん…とに
………大丈夫……で…す……から………
オエッ…ゲホゲホゲホゲホッ…」
龍太「結愛、吸入は?」
「…ゲホ……さっき…」
龍太「ちゃんと吸えたか?」
「……オエッ…
わか……んなッ…ゲホゲホ……」
龍太「分かった
症状は?いえるか?」
「……熱…と、咳と……ドキドキ……吐き気……」
龍太「分かった
もう無理に話さなくていいから深呼吸続けてて
15分で着く」
「……は……い……」
目を閉じていても目がぐるぐるまわる
遊園地のコーヒーカップに乗ってる気分
落ち着こうと冷たい腕を瞳の上に乗せて深呼吸を繰り替えす

