さすがに今喘息の発作が来たらまずい
思考停止しそうな私でもそれだけは分かった
何かあったらと龍太さんが置いておいてくれた吸入器が光り輝いて見える
ぎこちないながらも、普段龍太さんがやってくれるのを真似て吸入をする
上手くできたかは分からないけど、もはや何とかなれ
吸入に最後の体力を奪われ、私は意識を手放した
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プルルルルル…
プルルルルル……
深い眠りに入っていたが電話の音に目を覚ました
正直少し手を伸ばせば届くはずの携帯を取ることすらキツい
寝たはずにも関わらず私の身体はますます悪化していた
とはいえ電話を無視する訳にもいかず、何とか携帯を手にする
相手を確認する余裕もなく電話に出た
「はい」
声を出すだけでハンマー手殴られるような痛みが頭を走る
龍太「結愛?よかった
電話に出ないから心配したぞ」
「………
ごめん…なさい……」
龍太「……結愛?」
「…寝ちゃって…ました…」
龍太「体調悪いのか…?」

