龍太さんからのメールに気づき開くと「今日も帰れそうにない」との内容だった




正直ほっとした。




『わかりました

無理しないでください』と返信を送り、エレベーターを降りた





部屋に入ってから直行したのはトイレ




最近何も食べてないから嘔吐いても出てくるものはない




それが1番しんどい。




熱もどんどん上がってくような感覚があった




頭の芯が溶けそうになりながらもリビングで口をゆすぎ、何か飲めそうな市販薬がないか探す




が、解熱剤などは見つからなかった




龍太さんは風邪を引かないのか。




薬を諦め、何とかして自室のベットに潜り込んだ



寒気が止まらず、布団が足りないがもはや動くことができなくなっていた



「ケホケホッ

ゲホゲホゲホッ…」



胸の違和感も増して来たし心臓も苦しいくらいドキドキしている



それに吐き気も終わらない



心臓の薬だけ何とか飲み、熱い額を腕の冷たい部分で冷やす



さっきよりも口から出る息が熱い



「ゲホゲホッ

ゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホッゲホゲホゲホッゲホゲホゲホゲホッ」