ありがとうを、君に


見慣れたお店の人の顔。玲香のいる席へと案内される。


「玲香っ!お待たせっ」


「もう〜やっと来た………えっ???」


振り向きざまに楓人くんの姿を捉えた玲香の目がパチクリ。

きょとんとした顔で玲香はすっかり黙ってしまった。


「はじめまして、向井 楓人です!胡桃の友達の…何ちゃん??」


そう聞かれた玲香はやっと我に返ったかと思うと、すっかり恋する乙女の顔になり恥ずかしそうに顔を赤らめた。


「えっと、長原 玲香です…!胡桃とは学生時代からの友達で…」


私は玲香の横の席に座り、楓人くんは玲香の向かいの席に座った。


「…ちょっとどういうこと!」


小声で私に問いかける玲香。


「あはは…後で説明する」


とりあえず3人ともカフェオレを注文した。