ありがとうを、君に

『いいよ!19時には家に着いてる!』


送信して…っと。

ヤバい、急いでお弁当を食べなくちゃもう時間がない。

ほぼ味わいもせずお弁当を一気に詰め込み、私は午後の仕事へ向かった。

あっという間に日が暮れ、そろそろ退社の時間。


「吉川さん、午後から気合い入ってたね〜!悩み事が解決でもしたかな? 」


「…そんなに変わります!?岸本さんには嘘つけないなぁ、ははは」


「そうだよ!私は毎日あなたを見張ってるんだから!」


「いやいや、怖いですよ〜」


そう言って笑ったが、岸本さんは本当によく私のことを見てくれている大好きな上司だ。

キャリアウーマンで、私と10歳離れているが女性の私から見てもカッコイイ大人の女性という雰囲気。


「明日の仕事終わり、ちょっとだけ飲みに行かない?」


「もちろん、ご一緒させていただきます!」


岸本さんとは、入社したばかりの時も1度だけ二人で飲みに行った。

仕事の話がメインだけれど、プライベートの相談にも親身に乗ってくれる。