「茗花様、到着致しました。私は車を回してきますので…」 「…分かった。別に車でいてくれてもいいから」 あたしは保険証と財布が入っているのを確認すると、その鞄を持って車から降りる。 「…どうしてこうなるまで病院に来なかったんですか」 検査結果の書かれたカルテを片手に、眼鏡をかけ直しながらギロリとあたしを睨む。