「ある夜の日、気紛れでメイちゃんは海岸を散歩していました」 「……」 「水音がした方にメイちゃんが振り向くと、海の中に人影が写っていました」 それが誰かなんて…聞かなくても、安易に想像できた。 「…それは、紛れもなくアスちゃんでした。 アスちゃんは自殺を止めたメイちゃんにこう言ったのです」 「…え」 「"どうして助けたの!"と。 "死なせてよ!あたしが死んでも、誰も困らないんだから" …そう、涙を浮かべてメイちゃんに訴えました」