「まだ腫れ引かないのね。 一旦その頬、冷やしましょう。 悠吾、氷持ってくるよう琉生さんに伝えて」 「承知しました」 いつからいたのか、三神さんはペコリと頭を下げて部屋を出ていく。 「大丈夫なのに。 飛鳥ってそんなに心配性だった?」 「興味ないヤツには心配しないもの。 あんたは別よ」 「飛鳥ぁ~っ」 冷たいところはかわりないけど… あたしは別……? 「……大丈夫?」 いきなり飛鳥があたしの頬に手を添えて 切なそうに言うから、あたしは固まってしまった。