(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]


数時間おきに、赤ちゃんが泣きだす。

今度はなに?

ついさっき、授乳とオムツを交換したばかりだ。

抱っこしても泣き止まず、オムツを確認しても綺麗で、何に泣いてるのか分からず半泣きの私は、抱っこしながら、病室内を歩き回った。

各部屋は個室な為、赤ちゃんが泣き出しても気を使わなくていいのが利点。

「なに泣いてるの?ママが泣きたいよ」

そういうと、更に暴れて泣きだす。

そして、とうとう泣き疲れて寝た赤ちゃんを、そっとベビーベッドへ。

置いた途端、ふっぎゃーと泣きだす。

もう…

私は、育児していけるのか不安になる。

頭を垂れて、はぁーと一息してから赤ちゃんを抱き、また室内を歩き回って、瞼を重そうに閉じそうだった時、ガチャンとドアを開けた音に赤ちゃんがビクッとなり、入ってきた晶斗を思わず睨んでしまった。

こっちは赤ちゃんの夜泣きで寝不足なのに、向こうは清々しい表情だったが、こちらの殺伐とした雰囲気に何か気がついたらしい。

「望愛、そんな恐い顔してたら赤ちゃんが泣きだすよ」

「わかってるわよ。でもさ、数時間おきに泣かれて、中々泣き止んでくれないし、泣きたいのは私の方なんだからね」