短い黒髪と太い眉毛、このご時世だから、それ以外の顔は見えないんだけど…。
彼がいい人だってことはすぐに分かった。
私は、大学に入って初めてできた友人の菜々と、焼肉の食べ放題に来ていた。
菜々「ねぇ、ここ呼び出しボタンないねぇ!私店員さん呼ぶの苦手なんだよね〜」
菜々が焼肉食べ放題のメニュー表をプラプラと顔の横で揺さぶった。
そんな菜々とかが合う私だ、もちろん店員さんを元気のいい声で呼びつけるのが得意な訳がない。
菜々「もう!食べ放題なのに時間なくなっちゃうよ〜泣」
のの花「まって!次店員さんが通ったら私言うから!」
そんなやりとりをしていると、1人の店員が私たちの横に立っていた。
ケイト「ご注文お伺い致しましょうか?」
私は、そんな些細かもしれない彼の優しさに惹かれた。


