不思議な図書館の魔法~僕らは物書き~

「僕、感情に敏感で……相手の本当の感情を、何となく感じるんだ。感じない時は、感じないけど」

僕がそう言うと、玲は「すごい……」と僕を見つめる。

「じゃあ、俺が大丈夫じゃないのに笑ってても分かるってこと?」

「……どうだろ……分からない」

玲の言葉に、僕は正直に答えた。玲は何かを考え込んだ後、口を開く。

「ところで、静弥……これからどうするの?理由が何であれ、家に帰れないんでしょ?」

「……」

「じゃあ、僕の家に来なよ」

そう言ったのは紫恩で、紫恩を見ると紫恩は「僕の両親、ほとんど家にいないから大丈夫」と笑った。

「……分かった……」

僕は、頷くと紫恩に向かって微笑んだ。



あれから皆で話したり読書したりしてたから、もう外は真っ暗。時計を見て、びっくりしたよ。もう20時なんだね。

今、僕は紫恩の家の近くにいる。

紫恩の家は、図書館から少し歩いた所にある小さな一軒家だった。紫恩に促されて、僕は家に入る。

「1つだけ空いてる部屋があるから、その部屋を仮の静弥の部屋にしようか……でも、今は布団とか出せそうにないし……とりあえず、僕の部屋かリビングで過ごしてもらう形になるかな」

「……そうする。明日、学校休みだし……母さんと父さんに話をしたいな……」

「いや、僕が話をするよ。嘘の言葉だとしても……今は静弥に会いたくはないだろうし」