不思議な図書館の魔法~僕らは物書き~

「……数日前に、物書きになったんだ。というか、物書きの存在を知ってたの?」

僕が問いかけると、父さんと母さんは顔を見合せる。そして、父さんと母さんは僕を見つめた。いつもと変わらない笑顔だけど、どこか違う気がする。

「……うん。昔、物書きの友達がいたんだけど……酷い目にあってね。物書きが嫌いなんだ……静弥、二度と俺らの目の前に姿を見せるな」

「え……?」

無表情になって、怒りの乗った声で父さんはそう言うと、父さんと母さんは僕の方を見向きもせずに去っていった。父さんと母さんの後を追いたいけど、足が動かない。

「……」

……さっきの父さんの言葉、何となくだけど嘘だと思うんだ。父さんも母さんも、無表情だったけどどこか辛そうにしてたような……?

「……静弥くん!」

どこからか声がして、僕は声がした方を向いた。そこには、私服姿の優花が立ってる。

「……優花……」

「ごめん……図書館に遊びに来たら、たまたま静弥くんを見つけて……」

優花は、心配そうな顔で僕を見た。僕は、浄化した本を持つ手に力を入れる。

「……僕は、どうしたら良いんだろう……」

「……とりあえず、裏図書館に行こう」

そう言って、優花は僕の腕を掴むと走り出した。

「裏図書館……?」