「二人とも、お帰り」

蒼空君と一緒に帰ると
美空が出迎えてくれた。

『「ただいま」』

合わせたわけじゃないのにハモった*♬೨

「蒼空、よかったじゃない」

僕達の雰囲気と一緒に
帰って来たことで付き合うことに
なったことを察したんだろう。

「美空、ごめんな」

「別に、謝ることはないわよ。

私達は別れたけど、
蒼空の好きになった人が
兄さんでよかったと思ってるから」

二週間前も俺に同じこと言ってたよな。

「美空、ありがとう」

「これからは、三人で仲良くしようね」

周りから見たら
可笑しな関係だろうけど
これが僕達のあり方だ。