“真央梨”



そう呼ぶ声が、妙に耳に残って仕方がない。


……ああ、もう嫌だ。


酒だ。
酒を飲むしかない。



ガバっと起き上がると、私は冷蔵庫からビールを取り出す。本日三本目。でもそんなの関係ない。


栓を開けて、ぐいっと一気飲み。


それから。


一つ。


彼の作った油淋鶏的なモノを頬張った。