そっと彼の背中に手を伸ばす。
反対の手はそのふわふわの髪の毛へ。



―――――私は教師失格だろうか。



久住君を抱き締めてあげたいと思ってしまった。



どうしようもなく、私を欲している彼を。


抱き締めたいと。



そんな私は。





……教師、失格なのだろうか。