部活の休憩時間なんだかそわそわした気持ちになった。

ふと振り向くと、大悟が渡り廊下を歩いているのが見えた。

あたしの恋のレーダーはかなり敏感みたい。


「だいごーーーーー!」


渡り廊下を歩いている大悟に大きく手をふった。


「・・・・・・・・・・・・・。」


いつも通り不機嫌そうにした大悟がため息を吐く。
部長にひとこと告げ、あたしは大悟のいる場所まで走って行った。


「お前部活サボんなよ。」

「さぼりじゃないもん!休憩中!あたしは帰る!」

「へえ・・・。」


廊下を歩く大悟。隣をあるく私。


「だいごーーーーーー」

「なんじゃお前、うっさいの!」

「すきだよーーーーーー。」

「俺はお前みたいなうるさいチンチクリンは嫌じゃ。」

「ちょっと!失礼過ぎ!!!」


グーで大悟の二の腕をたたく。


「お前なんでついてくるんじゃ。」

「あなたが・・・スキだから・・・・。」

「きっしょ!」

「おい!やめとけ!」


ワーワー言いながら歩き続けると中庭に出た。
そこには大きなバイクが止まっていた。

「バイクだ!!!」

「車に見えとるならお前の目ん玉の機能死んでるわ。」

「もうほんとにうるさい!!!!!!」


また大悟の二の腕をぐーでたたく。大悟は笑っていた。
私は近づきバイクをまじまじ見ていた。


「かっこいいバイク!誰のだろ!!」

「俺の。」


振り返ると大悟がヘルメットを着けていた。


「・・・・・。おいチンチクリンどけや」

「チンチクリン?!」

「チンチクリン!!!」


バイクのそばでギャーギャー喧嘩をしていると学校にいるもう1人の金髪頭が近づいてきた。