次の日からしばらく大悟は怪我の影響で熱を出した。
はるかは大悟にずっと付き添っていた。


「・・・・・・はるか?」

「ん?」


大悟が漫画を読んでいるはるかに声をかける。


「ユウスケさんと・・・本当に別れてよかったん?」

「ん?なんで?」

「・・・・嫌いやったら二股なんでせんで別れると思ったけ」

「・・・・・・・・・・・。」


はるかが漫画を置き、大悟のとなりに寝転ぶ。


「最初はね、ほんまに仕返しするつもりやったんよ。」

「・・・・・・・。」

「大悟の気持ちわかってて利用したんよ。ごめんね?」


はるかの謝罪に大悟は頭を撫でる。


「・・・デートね?あんな楽しかったのはじめてやった!」

「・・・・・・・。」

「あと、たくさん好きって言うの伝わってたけぇ。」

「・・・・・・うん。」


大悟がはるかを抱きしめる。


「いっ・・・・たぁ・・・」

「あはは(笑)まだ響くんじゃけギューせんでええよ?」


笑ったはるかに大悟がくちびるをあわせる。


「はるかー。」

「んー?」

「付き合って。」

「どこに?」


再び大悟がくちびるを合わせる。


「彼女になって。俺はお前を泣かさんから。」

「・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」


はるかが大悟の耳に口を近づける。


「いいよっ」


小声ではるかが伝える。


その日大悟とはるかは浮気相手から恋人同士になった。