好きにさせてみせる

国語の授業中、先生の話があまりにもつまらなかったので窓から外を見ようとしたとき、彼と目が合った。

私は思わず目をそらしてしまった。

再び見ると彼はこっちを見ていなかった。

私はその日、窓の方を見ることができなかった。

〜放課後〜

帰りの用意をしていると渡辺くんが話かけてきた。

「佐藤少し時間いいか?」

「え、、、うん。」

私はそのまま彼の後を歩いていった。

私はとてもドキドキしていた。

昨日、逃げたことを怒っていると思っているからだ。

連れて来られた場所は屋上だった。

「あのさ「ごめんなさい！昨日逃げてしまって」

謝ると彼は笑っていた。

「あはは、ホントに佐藤って面白いや。」

「怒ってないの？」

「全然おこってない。逆にこっちが謝らないといけないし、突然告白してごめん」

「大丈夫・・です。」

「あのさ・・昨日今日で申し訳ないけど。・・・佐藤ひかりさん好きです。俺と付き合って下さい。」

同じ人に二度目の告白をされた。

「・・・ごめんなさい」

「理由聞いてもいいか。昨日聞けなかったから・・・」

「えっと・・渡辺くんのことを何も知らないから付き合えません。ごめんなさい」

「何も知らないからか、、、分かった。」

「告白してくれてありがとう。」