「チッ」 舌打ちをして腕を離してくれた。 「ごめんね陽介が…」 まるでお母さんが悪いことをした子供の代わりに謝るみたいな光景をみせられている気分だ。 「うざ」 家族ごっこかよ。 「んだと?」 睨みを効かせながら私を見る陽介。 こいつはヤンチャしているらしく、髪も派手に金髪に染めて制服も着崩している。 だが、そこまでだ。 いくらあの“黒龍”に所属していようが家ではいい子のまま。 一葉の前ではいい男ぶりたいのだ。