「僕は君が好きです。」 たった一言、目の前に立つ私と同じ年齢の男の子がそう言う。 なびく風に髪をサラサラ揺らし、揺れる髪が太陽の光でキラキラと光る。 ゴクリと息を飲む音がした。私の喉からだ。すると目の前の男の子はクスッと笑い、その目を細めた。 「返事はいつだって構わないよ。まぁ、じっくり落として行くからそのつもりではいて欲しいけど。」 白い歯を見せてそう笑う。その姿を見て 「は、はい…」 なんて震えた声しか出せなかった。